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2023年6月4日22時37分


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山梨ではシン仮面ライダーの公開が終わった。そこで、見た感想を書いてみる。

 一言でいうと「たいへん良かったし、面白かった」に尽きる。特に50代以降の人には刺さるものがあったと思う。
個人的に最初の仮面ライダーを見たのは小学生2年のころか?印象は暗く怖いイメージがあった。今思えばショッカーの行動原理は当時の学生運動の陰湿さの敗北と重なる。
ちょうどこのころ、あさま山荘事件をきっかけに山岳ベース事件が明るみになったころで(特に漫画版の)ショッカーには当時の学生運動と同じ香りがしていた。新仮面ライダーにはまさにその香りが残っており、ノスタルジーを感じた次第である。
 また随所にコアな石ノ森章太郎初代仮面ライダーへのリスペクトが入っており、監督の愛も感じた。裏返せば平成以降の仮面ライダーファンや事情を良く知らない人には作品の賛否が分かれるだろうと思った。

しかし、そんなことはどうでも良く新仮面ライダーは個人的に良かったと言える。
 ここで少し作品の内容に触れるが、序盤の蜘蛛オーグ(旧クモ男)を倒すまではYoutubeで公開されているようで、ライダーの制御できない圧倒的な力と暴力を原作の設定通りに表現していた。思い起こせば初代仮面ライダーの時にあったコウモリ男との戦いでの血しぶきシーンの再現かと思われるが、当時の解説本の設定通りに行うとこうだろうなと感じた。
 そういえば、新仮面ライダーと蝙蝠オーグとの戦いのアジトは何と「河口湖ステラシアター」だった。初代仮面ライダー1話目の序盤に出てくる本郷猛と立花藤兵衛がバイクの練習をしているところへショッカーたちが襲ってくるシーンは河口湖ステラシアター近くだったことを思い出した。ここでのバイクに乗りながら風を受けて変身するシーンは理屈抜きにカッコイイ。

 蜂オーグとの戦いのCGは石ノ森漫画お得意の高速戦闘シーンのオマージュだろう。あの印象的な加速装置の描写を石ノ森がいろいろ工夫して描いた1コマを映像にするとああなるんだなと見ていて思ったし、ショッカーライダーとの暗いトンネルでの戦闘はテレビシリーズで同じシーンを見た記憶がある。そもそも最初のライダーの画面は先に記した通り雰囲気も暗いが映像も常に暗かった。映画の雰囲気も昔懐かしいブラウン管テレビの70年代の雰囲気バッチリだった。
 庵野監督は人形に魂の宿る設定が好きだなと感じた。これは特に日本人なら神道の考えに共感できると思う。万物の魂の集合としての炎=魂が存在し、炎の一部が分離し物に宿る。役目を終えた魂は再び物を離れ一つの魂へと集合して行く。繰り返すが日本人にしか分からない宗教観だ。靖国神社の戦没者を分祀できない理由と一緒で一度炎に集合した個々の炎はもはやかつての形に分離できない。
 以上の事を映画マトリクスのようなVRと混同視される(その説明のほうが分かりやすい)が本質的に違うことは一言添えておく。

 今回の新仮面ライダーはプラーナというインド哲学に寄ったが庵野監督の本質は神道の魂の融合だろう。ウルトラマンにしてもゴジラにしてもエヴァンゲリオンにしても、そのものの中に魂が宿ったり離れたりする様はすべてに共通している。これはおそらく、庵野監督が拠り所にしているオタク作品群の数々に正当性を与えるため、長年に渡り頭の中で生み出した必殺技に他ならない。簡単に言うと、庵野監督は自分の好きな作品世界を本気で信じており、それらに正当性を与える行為をずっと模索し続けてきた結果生み出した方法論があるということだ。
 話を新仮面ライダーに戻すと、蝶オーグの言っていたハビタット世界は魂の帰ってゆく集合体の世界の事だがエヴァの世界観と一致する。しかしエヴァでは肯定的にその世界に行きたいと思っていたものが新仮面ライダー(新エヴァでも)では否定的な事が面白い。庵野監督の心の変化を感じられる。誰でも愛する者が帰っていった一つの魂の場所に触れたいと思う時があるが、現実に生きることに気が付くとそればかりに囚われていてはいけないと気付く。言い換えると、いつまでも空想の世界に逃げていてはいけないことを庵野監督は大人になって気が付いたのだろうか?

 新仮面ライダーの物語終盤ははからずも原作に近い形で1号ライダーと2号ライダーが融合し新ライダーとなって角島へと走ってゆく場面で終わる。新エヴァも新仮面ライダーも庵野監督の出身地である山口県の風景の中に走り去ってゆく。つまり、庵野監督の私小説とノスタルジーとオタク気質、そして昭和の小難しい日本映画に触れることができた人は感動できる作品だったなと感じた次第です。

フィギュアたちは所有物を撮影、ステラシアターはまだ屋根の無い時の画像、角島大橋は2011年5月25日撮影。

#模型 #フィギュア #映画