アニメでは父大猿とともに新しい家族と平和に暮らし始めたところで最終回だったが、原作漫画ではそのあと家族は皆殺され、サスケ本人は気がふれるという結末だった。
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原作者白土三平は、蟹工船の小林多喜二の友人でもあるプロレタリア画家、岡本唐貴の長男だ。 サスケはもちろん、忍者武芸帳、カムイ伝、カムイ外伝を読めばわかるけど描かれている共通のヒーロー像は、搾取されている民衆に武装蜂起を指導して体制に反抗する賢者になっている。そして最後は悲劇で終わる。
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そう言えば昔、日教組バリバリの小学校の先生が江戸時代の差別の酷さ(現在は否定されている)を語っていたが、全て白土漫画の受け売りだと後に気が付いた。そして、あさま山荘と集団リンチを引き起こした赤軍の面々もまったく同じ思考回路をしていることを…そう蟹工船でさえ同じロジック。 それは「理想を極めた自分は考えの至らないことで搾取されている愚民を救済しなければならない。その過程には体制に寄り添う敵が存在し、その被害妄想の果て、賛同が得られなければ誰でも殺して良い」という境地に至っている。つまり、仲間でさえ優劣を比較しあい最後は殺しあう。プロレタリア革命万歳!
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白土漫画の世界も、かつての若き革命家も、国家でさえ、理想と平等を妄想し叫ぶ人ほど多様性を認められなくなるんだな…と思った次第です。
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そして、それは宗教も同じロジックなんです。 |
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#マンガ
アニメ版のサスケ最終回 |
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